vol.16 現状を直視しよう

模試などの結果がよくなかった時、「失敗した」「調子が悪かった」などと発言したり、あれこれ言い訳をする人がいます。

こういう人は成績が向上しない可能性が高いかもしれません。それは自分の成績の現状を直視していないからです。

「失敗した」というのは科目のマークミス(日本史なのに世界史にマークしたなど) や解答欄を間違えたりすることです。「調子が悪かった」というのは体調が悪い(40°の熱があったなど)ことです。それ以外の理由で成績が悪かったなら単なる「勉強不足」に過ぎないと思います。

自分の成績を直視するのは意外に難しいことです。誰でも自分がかわいいのでよくない成績をとっても自分の勉強不足のせいではなく自分以外の、自分ではどうしようもないことのせいにしてしまいがちです。でもそれでは成績は向上しません。

受験成功の秘訣は自分の成績を正確に把握し、志望校との「距離」を認識し、受験日まで「絶対その距離をつめてやる」と強く思って勉強していくことです。良くない成績を直視するのはキツいことですが、ここはひとつ志望校合格のために言い訳しないでがんばってみよう!(こんな生意気なことを書いている私は、妻に対しては言い訳だらけなのですが…)
つづく

vol.15 予習か復習か?

予習と復習はどちらが大切なのでしょうか?

私は大切なのは断然復習で予習は必要はなく、それどころか多くの場合、してはいけないと考えています。その理由は、予習は非常に効率の悪い学習法だからです。初めてやる、まだ習ってない分野を独力で勉強するというのは当然ですが進みは悪いし、理解もしにくいはずです。2~3時間かけて予習をやったとしても得るものはどれほどでしょう。

「勉強した」と自己満足を得るだけの場合も多いのでは?

それに比べ復習は授業で習ったあとにやるわけだから進みは早く、理解もしやすいはずです。同じ時間やったとしても予習と復習では得るものは復習の方が圧倒的に多いと思います。予習はせいぜい教科書を軽くながめて「こんなことをやるんだ」と確認する程度で復習に多くの時間をかけるべきです。

私の授業ではほとんど予習を要求しません。予習する時間があるならそれを復習にまわすべきです。勉強は結構しているのに成績が伸びない人は復習中心でやっているか確認してみて下さい。

私は予習していない生徒を理解させるのが私の仕事であり、仕事の醍醐味だと思っています。(かっこいい)
つづく

vol.14 学費で夢をあきらめるな

医師になりたいが私立大の医学部は学費が高いので国公立大を目指したが3浪しても合格できなかったので医師になることをあきらめた。こういったことはよく耳にします。

こういう人達の中には入試難易度が国公立大ほど高くない(それでも十分難しいのですが…)私立大も視野に入れていたならば医学部に合格し医師になるという夢を果たすことができた人もいたのではないかと思います。

本当に普通の家庭からは私立の医学部に行けないのか考えてみましょう。
私立大医学部の学費は年間1000万円以上、したがって6年間では6千万円以上かかると思いがちですが実際は3000万円前後のところが多いです。(初年度だけが1000万円で2年生~6年生の学費は400万円ぐらい)国公立は6年間で350万円ほどでその差は2700万円です。

ある本に書いてあって「なるほど」と思ったことなのですが、たいていの人は自宅を建てたり、マンションを買ったりすると思います。その費用は3000万円位が普通でこれを私立大医学部の学費にまわすと考えるということです。つまり「マイホーム」という夢をあきらめて「医師になる」という夢を手に入れるわけです。(実際に医師になったらマイホームの夢も叶うような気もしますが…)

詳しいことはわかりませんが私立大医学部の学費に対応した教育ローン等もあると思います。人間その気になればなんとかなるものです。イメージに振りまわされずキチンと調べることが大切です。

医学部に限らず学費だけの理由で国公立大に限定してしまったり、大学進学をあきらめたりするのはもったいないことです。『学費で夢をあきらめるな』です。
(つづく)

vol.13 センター試験成功大作戦② (成績不振者のための国公立 大合格作戦)

英語も数学も古典も苦手、まして理社なんてほとんど手をつけていない。大学どうしよう。

こういう人にアドバイス。国公立大を目指しましょう。国公立大は多科目のため、成績を上げるのに時間がかかる英語や数学などの主要科目ができなくても他科目でカバーできることと、センター試験は基本的な問題なので短期間の対策で十分に高得点が期待出来るからです(特に理社)

得点シミュレーション
福島大-理工学群(理系)目標点540/900(60%)

科目別目標点
○地学85点、その他の理科75点…理科がどれも苦手なら1教科を地学にする。両科目ともセンター対策を1冊やりこみ過去問へ。十分目標に達するはずです。

○現代社会85点…これもセンター対策本と過去問で到達できます。

○国語130点(現文75点・古文15点・漢文40点)…コツは古文を捨てることです。古文単語だけゴロ等で覚え本番の試験の時も5~10分でやる。余った時間は現代文にまわすことによって現代文をじっくり考えることができます。センター現文は“必ず答えは本文中にある”という姿勢で過去問を研究すれば高得点がねらえます。75点は3問は間違ってもいい点数なので決して無理な目標ではありません。漢文は古文と違って底が浅く今がゼロでも十分40点はとれます。捨ててはいけません。

すると残りはなんと165点。
(英語200点数IA100点数IIB100点計400点中)どんなに英語が苦手な人でも英単熟語を早目に暗記して過去問を時間内と解ききる訓練をすれば100~120点は楽勝です。

そうすると数学はIAもIIBも20~30点でいいのです。逆に数学が5~6割とれる人は英語が50~60点(200点)でいいのです。文系では福島大-人文社会学群・経済経営なら目標点は585/900(65%)ですからあと40~50点分だけ英語と数学に振ってやればよいのです。(それでも50%程度の得点率でいいはず)

どうです、こう考えれば国公立大も怖くないはず。苦手主要教科は思いきって捨てて、短期間で得点が伸びやすい理社にエネルギーを注ぎ込めば十分に勝機はあります。英語や数学の10点と理科社会の10点に何の違いもありません。とりやすいところから取っていくべきです。(つづく)

vol.12 センター試験成功大作戦①

センター試験は平均点が60点になるように意識して作られています。

ここにある秘密が隠されています。実は社会の「現代社会」「倫理」、理科の「地学」は“お買い得”です。これらの科目は国公立大の2次試験や私立大で出題されることはほとんどありません。従ってこの科目を“本気”で勉強している人はかなりの少数派です。

「現代社会」にいたっては半数ぐらいは対策らしい対策をしていないのではないでしょうか。それなのに今年の平均点は「日本史B」約64%「世界史B」約59%「現代社会」約61%「倫理」約67%「物理I」約65%「化学I」約64%「生物I」約58%「地学I」約60%です。かなりの勉強量をこなしている猛者ぞろいの日本史、世界史、物理、化学、生物の60%と「現代社会」「地学」の60%では意味あいが全く違います。

勉強量は半分どころか数分の1で同等かそれ以上の得点が見込めます。理系の人は社会を「現代社会」か「倫理」、文系の人は理科を「地学」選択することによってこれらの科目が時間をかけずに高得点になるばかりか、これらの科目にかけずに済んだ時間を他教科にまわすことが出来るという相乗効果が期待できます。

目安としては理系の人で地歴がセンター型模試やセンター過去問で60点以下、文系の人で生物や化学が60点以下の人はすぐに「現代社会」や「地学」に変えることをおススメします。

これらの科目は本当に短時間で完成します。具体的にはセンター対策の問題集や参考書を1冊早目に仕上げて過去問をやり込めば十分です。大逆転への1歩を今日から踏みだしましょう。
(つづく)

vol.11 夏休みの過ごし方 〈高1・2年生編〉

いよいよ夏休みですが勉強の計画は立てましたか?計画を立てることは勉強が好きでない人でも(好きでない人ほど?)好きな場合が多いようです。

あれも、これもと思うのですが終ってみると大半が中途半端になってしまい計画の半分どころか4~5分の1も出来なかったという経験は誰でも1度や2度ではないはず。そういう人にアドバイス。この夏は英単語のみ!(学校の宿題以外)英語が苦手な人、成績全般が芳しくない人には特に有効です。その理由は、

①英語は文系、理系にかかわらず必須教科である。

②英単語は覚えるだけなので自分1人で出来るし、理解できなくて先に進めないといったことがない。

③英単語だけなので進みも速く充実感が得やすい。

などです。具体的なやり方ですが、単語集(なんでもよい)を用意します。それを読み込みます。スピードを持って。音読がベターで英語⇒日本語を出来るようにします。理想は1日1冊、つまり英単語が2000個載っていたら2000個に目を通すことです。

そうすれば1ヶ月で30回その単語集を繰り返すことになります。あれこれ手を出して1つもものにならないより今年の夏休みは“一点豪華主義”で過ごしてみては!!秋以降の模試とかに早くも成果があらわれるかも!!
(つづく)

vol.10 浪人も悪いものじゃない

(大学)浪人生にどんなイメージを持っていますか。

「暗い」「ストレスがたまってそう」「屈折している」「つらそう」「地獄」、イメージカラーはもちろん「灰色」といったところでしょうか。少なくともウチの浪人生は、性格にもよるのでしょうが「明るい」「素直」「楽しそう」という人が多いようです。もちろん勉強は大変な時もあります。

でもどんな事においても目標に向かって努力するという事が充実したものでないはずがありません。たかだか高校時代に勉強しなかったぐらいで大学進学を諦めたり、志望校を変えるなんてもったいない気がします。

よく「浪人しても成績が伸びない」という完全に間違ったフレーズを耳にします。正しくは「浪人しても勉強しないと成績が伸びない」です。やり方さえ間違わない限り勉強すれば確実に成績が伸びます。それも飛躍的に。

実際ゼロから(高校時代履修すらしてない)始めた日本史や世界史が偏差値が70~80を超え全国5位とか17位とかなったりセンター試験の英語の得点が100点以上伸びる例はとりたてて珍しいことではありません。高校時代に勉強せず、劣等感がしみついた浪人生が勉強し成績を伸ばし徐々に自信を取り戻し大学に合格していく姿を見ているのは本当に楽しいの一言です。

成績の伸びを実感している生徒だって楽しくないはずはありません。志望校合格を報告する歓喜の声を聞くこと、大学1年の夏に塾に遊びに来て後輩達の前で体験を語る時の誇らしげな姿を見ること、その後一緒に飲みに行き大学での楽しい生活の話を聞くこと…。こんなに素晴しい時はありません。

いやぁ本当に予備校講師っていいものですねぇ。私にとっては仕事ではありません。楽しすぎ。最高です。つづく

vol.9 勉強はだれのため?

勉強はだれのためにするのでしょうか。「もちろん自分のために決まっている」という意見が圧倒的だと思います。

私もそう思いますがそれだけでしょうか?私は中高生の頃、先生や親に「勉強しなさい。自分のためなんだから」と言われると「それなら勉強しなくてもいいや、自分が痛い目にあうだけで他人に迷惑がかかるわけではないから」と考える志の低い生徒でした。でもこういう人いません?「自分のためだから…」というフレーズで気合が入らない人。そういう人のためにアドバイス。

「勉強は自分のまわりの人のためにする。親、兄弟、祖父母、親戚、そして未来の自分の子供や孫のために」先日女子レスリングか何かで優勝した人が「優勝してコーチを肩車するためにがんばりました」というようなコメントをしていました。人は「自分のため」と思う時より「人のため」と思った時の方が力が出る場合があると思います。

勉強にも、このことがあてはまります。自分が第1志望の大学や難関大学に合格したら親や祖父母が喜んでくれるだろうし、弟や妹はそれを励みに「お姉ちゃんができたのだから自分もできるかも」と思ってがんばるかもしれないし、将来子供や孫を持ったとき、その人たちが「お父さん(おじいちゃん)があんなにすごい大学を出ているんだからその血を受け継いでいる私もできるはず」と勇気がわいてくるかもしれません。どうです、今自分が勉強することが現在自分のまわりにいる人のためばかりか、自分の子孫にまで影響を与えるかもしれないのです。

人の幸せは自分のまわりにいる人々の笑顔や幸せではないかなと思っている今日この頃です。(今回はちょっとかっこつけてみました)つづく

vol.8 レベルに合った勉強法

A君…会津若松市内の某進学校の高3男子、引退する高3の夏まで運動部に所属。“部活命”で勉強の方は全くの白紙状態、成績は最下位付近。

ただしヤル気はまんまん!

A君が部活を引退した後の7月某日

A君…「先生、俺、社会を日本史から政経に変えようと思って。日本史全くやってないから、同じゼロから始めるなら覚える量の少ない政経の方がいいって聞いたから。」

私…「結構前に政経有利説が流行ったけど、必ずしもそうとは言えないよ。本気でやるなら確実性のある日本史の方がいいよ。」

A君…「でも本当に日本史はゼロですよ。何をどうすればいいかもわかりませんよ。」

私…「色々やり方はあると思うけど、超初心者はまず欲張らずに薄目の問題集だけをひたすら繰り返す。それをとりあえず2ヵ月ぐらい続けてみて。」

A君…「それ以外何も要らないんですか。教科書とか。」

私…「特に何も。せいぜい用語集かな。辞書代わりに。まぁ気軽に繰り返して。」

A君…「わかりました。やってみます。」

2ヵ月後私…「A君日本史どう?やってる?」

A君…「この薄い問題集はかなりマスターしました。でも用語はある程度覚えましたけど、歴史の流れとか解りませんけど大丈夫ですか?」

私…「全く大丈夫。あんまり難しく考えないでいいよ。用語をしっかり覚えないで、流れがどうこう言うのは九九が出来ないで関数や方程式がどうこう言ったり、英語の語いや構文がしっかりしないうちに長文がどうこう言うのと同じで、あまり意味がないんだよね。今度はこの別の問題集を同じようにやってみて。頑張ってね。」

その1ヵ月後A君…「先生、日本史楽しくなってきました。」

私…「そう、楽しいのが1番、最初から欲張って挫折してしまうケースが非常に多いんだから。」

さらに1ヵ月後、11月に行われた全国模試でA君は日本史で校内1位になる。

このエピソード(実話)はよくある日本史の勉強法(教科書を読み、ノートにまとめ、問題集を解く等)に一石を投じていると思います。基本が全く出来ていない人が最初からたくさんの事や、レベルの高い事に手を出せば収拾がつかなくなってしまいます。

でも多くの生徒は基本さえ出来ていないのです。A君の日本史校内1位がそれを物語っています。特に苦手科目や勉強が進んでいない科目は基本書、それもできるだけ薄いものだけを徹底的にやる、これが秘訣です。試してみて下さい。

後日談…このA君は英語もほぼゼロからのスタートだったが、やはりコンパクトな勉強を続けMARCHの1つに現役合格した。だが勉強に目覚めたA君は現在、最難関大学を目指しうちの高卒部で勉強に励んでいる。(つづく)

vol.7 毎日机に向かう

「明日から試験だから勉強しなきゃ」そう意気込んで部屋に入ると、目に飛び込んできたものは普段は全く気にならない部屋や机の上のちらかりぶり。まずは掃除してからと親に言われてもめったにしない掃除を開始。

1時間半経過、やっと机に向かったまではよかったが30分も過ぎないうちに勉強に飽き、気付けばなにもこんな時に見る必要のない小中学校の卒業アルバムや文集を見てしまっている。こいつ何バカな格好で写っているんだろう。こいつもバカな事書いてるなぁ…。

一番バカなのは自分である事も気付かずに時間だけが過ぎ去る。あぁもうこんな時間か、夜遅くまでやるより朝早く起きて勉強してそのまま学校に行った方がいいな…と自分に都合の良い事を考え寝る。目覚ましに気付かず、親の「早く起きないと遅刻するよ」で目が覚める。

何でもっと早く起こしてくれないの。何の責任もない親に毒づいて朝食抜きで学校へ→テスト全くわからず→赤点、私の高校時代の試験前の典型的な1日です。でもこんな事、心当りある人いませんか?集中力がなく30分すら勉強が続かない人にアドバイス。まず飽きたな、やめたいと思ってもそこではやめないでもう少しやってみる。

もう1度その気持ちが襲ってきてもまたガマンする、そして3度ガマンしてまたやめたいと思ったらやめる。ただこれだけを実行してみて下さい。2浪目の秋頃にこの事を実行してみたら、30分ももたなかった私ですが短期間に長時間勉強ができるようになりました。

(2浪目の秋だった事も関係していると思いますが)勉強をあまりした事がない生徒にいきなりハードルの高い要求は禁物。まずは毎日机に向かう。これが一番大切な事です。大学を目指す人に言う言葉としてはレベルが低いと思われそうですが、人間無理はいけません。まずは続ける事。「継続は力なり」です。(つづく)