vol.36 友人思いは合格する

前回「親孝行者は合格する」というコラムを書いたら結構評判がよかったので、似たような視点で今回も書いてみようと思います。今回は「友人思いは合格する」です。生徒の中には話をよく聞いてやったり、時には勉強を教えたり、様々なことで友人に44才の私が感心し、見習いたくなるような気遣いが出来る者がいます。そういう生徒はほぼ例外なく成績を順調に伸ばし、志望大学に合格します。

これから書くエピソードは今春大学を卒業し就職したうちの高卒部の元生徒のF君が、春に就職の報告をしに来た時に彼から聞いて知ったことです。F君と一緒に浪人したK君はF君と出身校も一緒だったこともあってか、浪人時代は仲良く共に勉強に励んでました。K君は普段から穏やかな性格で、友人への気遣いなども出来ている生徒でした。

大学受験の時、F君、K君を含む複数のうちの生徒達が同じホテルに宿泊しました。親元を離れ、なれない東京なので出来るなら同じ宿に泊まるように私が言っていたからです。そのF君が受験中なんとインフルエンザにかかってしまい、高熱を出してしまいました。F君はとても不安になり焦ったそうです。

そんな時、自分への感染の危険があるにもかかわらず看病してくれ、励ましてくれたのがK君だったそうです。F君はその時のK君の気遣いへの感謝をしみじみと私に語って帰りました。そんな事実は知らなかった私は、改めてK君の人柄に惚れ直しました。K君の看病のおかげか、F君は無事本命の早稲田大学に合格しました。

今回の主役K君は会津学院史上最多の早稲田、慶應合わせて5つの学部に合格、慶應義塾大学に進学し、今は早稲田大学の大学院生です。(K君は先週塾に顔を出してくれたばかりです) さぁ皆さんもこれから友人思いになりましょう。合格が近づいて来るはずです。(勉強もしてね) つづく

vol.35 親孝行者は合格する

この前読んだ本の中にプロ野球の元監督がチームの指揮をとっていた時、ある選手を記者たちに「この子は親孝行だから必ず成功しますよ」と言って紹介し、その後本当にその選手はレギュラーになりチームの中心選手として活躍を続けたと書いてありました。

私はその話に大いにうなずきました。

受験にも同じことが言えるからです。

面談をした時などに「親に心配かけているから…」「じいちゃん、ばあちゃんを喜ばせたいから…」なんて言葉が出る生徒は成績を伸ばして希望の大学に合格する場合が多いのです。

考えられる理由が2つほどあります。1つ目は人間は「人のため」と思ってやるほうが「自分のためだけ」と思ってやるよりも頑張れる事が多いからです。自分の親しい人が喜ぶのがイヤだと思う人はいないでしょう。

2つ目は自分のことだけではなく他人のことまで考えられるというのは精神的に大人だということで、精神的に大人だということは多少辛いことがあっても簡単に投げ出さずに物事を進めることができるからです。

また、他人のことまで考えられるというのは様々なことに注意が払えているということなので、入試問題の落し穴にもはまりにくいなんてこともあるかもしれません。

さあみんなで親孝行をしましょう。今からでも遅くはありません。成績がきっと伸びるはずです!!(勉強もしてね。)
つづく

vol.34 大学受験におけるタブー②

前回に引き続き大学受験におけるタブーを書きたいと思います。

●100%理解しようとする。

何度か同じようなことをこのコラムで書きましたが、なじみのない概念を理解することはとても困難なことです。つまり苦手科目や学習が進んでいない科目を最初から100%理解しようとすると、その科目に対する知識が乏しいためつまずく可能性が大いにあるということです。

それは参考書などを読んでもなかなか理解出来ず、投げ出してしまいたくなってしまうからです。(私はもちろん投げ出した経験は豊富ですが、読者の皆さんの中にも経験者が多いのでは?)

この対処法は、問題集や参考書等をやる時によく理解できなくても気にしないで先に進んで早目に1回終わらせることです。そしてすぐに2回目に入っていくことです。2回目は1回目よりは理解しやすいはずですが、それでも理解できないところが当然あると思いますので、その部分はとりあえず覚えてしまってまた先に進んで下さい。

こんな感じで5回ぐらい繰り返してみましょう。そうすればその時点でかなり理解していることに気付くはずです。

コツは理解できない時はとりあえず暗記だけして先に進む、これだけです。100%理解にこだわらないように。
(つづく)

vol.33 受験勉強におけるタブー

もう8月になりセンター試験まで5ヶ月、私立大や国立2次まで6ヶ月となりました。残されている時間は決まっていますので、いかに時間を上手に使うか、いかに勉強の効率を上げるかに成否がかかっていると思います。今回はやってはいけないが思わずやってしまう、受験勉強のタブーを挙げます。

●夜遅くまで勉強する。睡眠時間を削って勉強する

テレビドラマなどでも受験勉強に欠かせないシーンですが百害あって一利なしです。成績が良い生徒は決まって夜遅くまで勉強しません。(東大合格者の体験記などを読むと本当にほとんどの人が夜遅くまでの勉強の無意味さと睡眠の大切さを強調しています)成績があまり芳しくない生徒ほど夜遅くまで起きて勉強している(つもり?)傾向があります。
夜遅くまでやっているという自己満足に過ぎない場合がほとんどです。結局睡眠不足になり翌日の授業等に悪影響を及ぼすのがオチです。これに類似するのが一旦寝て夜中に起きてやるといった勉強法ですが、これも感心しません。キーワードは早寝早起き、普通の生活です。受験生だからといって特殊なことは禁物です。遅くとも12:00までには寝ましょう。睡眠時間も少なくとも6時間以上はとりましょう。無理は結局割りに合いません。

●文明の利器を利用しない

電子辞書やiPod等のことです。電子辞書を批判する人もいますが、何も辞書をひくために勉強しているのではありません。辞書は手段であって目的ではないはず。特に勉強が苦手な人にとっては辞書ひきに時間がかかり、せっかく出たヤル気を削がれてしまいます。電子辞書なら紙の辞書より何倍もスピーディーに調べられます。
単語帳登録機能を使えばワンタッチで単語帳ができてしまいます。わからない単語をノートに書いたり、カード化する手間が大幅に短縮されます。その短縮された時間を覚えることに使えば、電子辞書を使ってない人よりもはるかに効率よく学習できます。

それとセンター試験にリスニングが導入された英語はもちろん、古文単語、歴史、…様々な教科の参考書にCDが付いています。耳から情報を入れる音声教材は今の大学受験には不可欠です。これをiPodなどに入れておけばいつでもどこでも気軽に勉強ができます。

こんな便利なものがあるいい時代にいるのだから利用しない手はありません。根拠のない精神論(単語は手で引いたり書いたりしないと覚えられない…等)は聞き流しましょう。(つづく)

vol.32 頑張れ今時の高校生

今時の子供はやれ我慢が足りないだとかすぐに諦める、やる気が見えないとか言われますが、これは古今東西に当てはまる事です。私たちが中高生の頃ももちろん言われてました。

まぁ大人は自分が若い頃の事は忘れて、こういう事を言いたがるものだ、とその頃は思ってました。何度も書いているように私の高校時代はひど過ぎますので、当時の自分と比べると今の高校生は真面目によくやってるなぁと思う事が多いのですが、確かに私が教えてきた以前の生徒と比べると今の生徒の方が、よく言えば現実主義というか、目標や勉強に対する馬力が減りつつあるような気がします。

これは教育の現場にいる様々な人達がよく口にする事ですが、なにも今時の生徒を責めるためにこんな事を書いているわけではありません。むしろ逆です。今こそ大躍進や逆転のチャンスです。

勉強や目標、つまり志望大学が控え目の人が多いなら、ここは思いっきり高望みをして爆発的に勉強をしてみましょう。今は自分より成績が上の人がいたとしても、その人がいわゆる“今時の高校生”であるならば、『爆勉』することによって成績的に追いつき追い越したり、その人より難度の高い大学に合格する可能性はちょっと前の時代より高いといってよいでしょう。

もちろん受験勉強は他人との争いではなく自分との戦い、自分の成績をいかに上げるかという事ですが、まだ本格的に受験勉強に取り組んでいない生徒さんは、これからモーレツに頑張れば成績的に先行している人を抜く事が出来る、また抜く事が出来やすい時代に自分はいるという事を強くイメージして『爆勉』をしていって下さい。最後まで“憧れ”を諦めてはいけません。道は必ず開けます。(つづく)

vol.31 アリストテレスからの教訓

ある英文の1節に「実際は知らないのに知っていると考えることは重大な誤りだが、私たちはみなそれを犯しがちである。」というのがあって、その具体例として古代ギリシャの哲学者アリストテレスの話がありました。

彼は女性の歯は男性よりも少ないと考えていました。そんなことは自分の奥さんに歯を数える間、口を開いていてと頼みさえすれば間違いに気付くのに彼はそれをしませんでした。なぜなら彼は女性は男性より歯が少ないというこを知っていると思い込んでいたからです。偉大なアリストテレスでさえしてしまうのだから、私たちがこの誤りを犯さないわけがありません。勉強においての誤りもほとんどがこの種のものです。例えば東大は日本一難しい大学なので、問題も難しいと思っている人は多いと思います。でも実際に東大の問題を調べたことのある人は非常に少ないはずです。

実際英語は英文のレベルだけだったら東大より難しい大学はたくさんありますし、昨年の地理の問題では、黒潮、親潮、大陸棚といった小中学生の知識で解ける問題もありましたし、地方中小都市の中心商店街にはシャッター通りが目立つがその理由を60字で書けといった問題が出題されたこともあります。〈自家用車の普及によって郊外に広い駐車場を持つショッピングセンターに客を取られ、経営が苦しくなった〉ぐらい書けばよいと思います。こんな既に持っている常識で解ける問題があるのです。

何事もイメージや根拠のないうわさに振り回されず、自分でしっかり調べてみることです。せっかくアリストテレスが残してくれた教訓なのだから、うまく利用しない手はありません。(つづく)

vol.30 勉強法を再考せよ

私は中学の時に野球部でしたが、その頃は練習中に水を飲むことは禁じられていました。(よく校舎のほうへ転がったボールを拾うふりして水を飲んでいましたが…)私よりちょっと上の世代まではうさぎ跳びをして足腰を鍛えていました。

プロ野球の世界でもピッチャーは肩が冷えるという理由で水泳さえ禁止されていた時代があったそうです。皆さんはもうご存知だと思いますが、これらは今では全て間違いとされています。(現在ではピッチャーは試合後、肩・肘のアイシングは常識ですし、スポーツ中に水分をとらなければ最悪死につながることもあります)つまり昔の常識が今では非常識になっていることがあります。

勉強法にもこれが当てはまります。例えば歴史を勉強する時に自分でノートにまとめる、〈時間がかかり過ぎ。教科書や問題集に答えを書き込んだものを何度も読むべき〉古文や英文を手書きでノートに写し解説を書く、〈これも時間がかかるし、字も当然活字より読みづらい。コピーするかもう1冊テキストを購入すべき。

勉強しなければならないのは古文や英語だけではない〉数学の問題を長時間考える〈最新の脳の研究ではわからない問題をウンウンうなって考えている時は脳はたいして働いていないそうだ。5分位考えてわからなかったら解答を見てよく理解し、覚えた後で何度も出来るまで繰り返した方が効率が良い〉などです。

スポーツでは方法論が間違っていると体を壊したりするので間違いに気付きやすいですが、勉強法が間違っていても成績が伸びないだけで、目に見える害はないので気付きにくいのです。皆さんも思ったほど成績が伸びていないなら勉強法を見直してみてはどうでしょうか。自分が今やっている勉強法を盲信してはいけません。(つづく)

vol.29 第1志望をあきらめるな

ゴールデンウィークに今春うちの高卒部から早稲田大学に進学した学生が塾に遊びに来ました。大学が楽しくて楽しくてどうしようもない的な事をさんざん話して帰っていきました。

本人がびっくりして話していましたが、早稲田には1浪、2浪は当然で3、4、5浪もいたそうで中には美容師をしていたがどうしても早稲田に入りたくて勉強し直してきた人もいたそうです。そういう人達と自分がどんなに早稲田の学生になりたかったかというそれぞれの“自慢話”をし合って大いに盛り上がったそうです。本当に早稲田に行って良かった、とまた感謝してもらいこちらもとても嬉しかったのですが、浪人の是非はともかく今の高校生に不足しているのはまさにこれだと思いました。

本当はA大学に行きたいがちょっと無理そうだからB大学にしようかなと簡単に考えたり、C大学に行きたいけど学部さえ同じなら大学にこだわらない、なんて初めから考えている人は考えが“若く”ないですし、合格も遠いような気がします。まずは第1志望の大学だけにこだわり、それに向けて一心不乱に勉強していく、ちまちました計算や小細工はしないっていう姿勢も若いのですからあってもいいと思います。最後に同志社大学の創設者新島襄の言葉を紹介します。

「男子(女子)たるものは、1度負けてもやめてはならない。2度目、3度目の戦いの後でもやめてはならない。刀折れ矢尽きてもなお、やめてはならない。骨が砕け、最後の血の1滴まで流して、初めてやめるのだ。」さすが!(つづく)

vol.28 まず社会を強化せよ。

高3はそろそろ部活を引退する時期になりました。早目に気持ちを切り替えて勉強すべきですが、今まで部活に打ち込みすぎて勉強はさっぱり、英数ばかりか何もかも手をつけてなくてどうしていいかわからない、という人にアドバイス。

まず社会を強化せよ、です。なんと言っても社会は最も早く成績を上げられるからです。最初に薄目(厚いのはダメ)の問題集を用意します。すぐに赤で答えを書き込み(解かずに)何度も読み込みます。別に漢字などには気にせず何回も繰り返して下さい。ある程度覚えたら今度は赤シートをかけて確認していきます。この段階になって初めて書いて下さい。これも何度も繰り返しわからないものをなくします。

他に用意するものはせいぜい用語集、他は一切不要です。初心者があれこれ手を出すべきではなく、流れや理解とかも考えなくていいです。何も覚えてない人に流れも何もありません。問題集を完璧にしたらセンター試験の過去問を20回分ぐらい、これも解答を見ながら書き込んで覚えればセンターレベルであればかなり出来るようになっているはずです。その後は志望校に合わせた教材や過去問を使えば大丈夫です。

何度かこのコラムでも書きましたが、一教科が出来るようになれば不思議なことに他の教科も成績が良くなる場合があります。まず社会で目を覚ましてみましょう。(理系の人は理科でもOKです)つづく

〈高校からのファンだった清志郎が亡くなりました。天国でも活躍してください、合掌。〉

vol.27 初めての定期テスト

あっという間にゴールデンウィークも過ぎ去ってしまいましたが、ふと気付くと高校生の初めての定期テストがすぐそこに迫っています。特に高1にとっては高校入学後初めて高校の内容の試験です。

まだ入学間もないので生徒間の学力の差もまだ大きくありません。ここで頑張れば学年で上位をとることも難しいことではありませんが、逆にちょっと手を抜いてしまえば学年最下位なんてことも十分ありえます。1度ひどい成績をとってしまうとなかなか自分の力だけではい上がるのは難しいです。(私の高1・1学期は360人中356番、その後の高校時代の成績の悪さは何度も書きました。)反対にここで良い成績をとればその後もうまくいく場合が多いので、今回は高校1年生に定期テストへのアドバイスをしたいと思います。

○英語・数学・古典は早目に手をつける。この3教科は大学入試に大きく関わってくるので最初につまずかないことが大切です。

○理科、社会は1夜漬けでは間に合わない。中学レベルとは量も難度も違います。決してなめないように。

○とりあえず暗記を優先する。

教科書の他にワーク、問題集、プリントなど量が多いので、ちょっとぐらいわからなくてもとりあえず覚えて何度も何度も繰り返すことです。そのうちに理解が深まってきます。健闘を祈ります。(つづく)