vol.73 ラストスパート

早いもので今年ももう12月、今日は23日の天皇誕生日。
ちなみに私の誕生日でもあります。まぁどうでもいいことですよね。

受験生にとってはラストスパートの時期です。この時期の過し方いかんで受験結果が全く違ってきます。
例えば、マラソンや駅伝で他の人がラストスパートをかけて全力で走っている時、本気を出していない人はみるみる引き離されてしまいます。勉強も同じで、ここで真剣にやらなければ第1志望校はもちろん、第2、3志望校さえも合格が危うくなってしまうでしょう。

逆に今はまだ志望校に成績が届いてなくとも、今後の1~2ヵ月を死にものぐるいでやれば合格も夢ではありません。火事場のなんとやらではありませんが、人間切羽詰まった時の集中力は凄いものがあります。
今の1時間の勉強は夏頃の3~4時間、いやそれ以上に匹敵するかもしれません。

それと、夏頃に比べれば学力はついているので勉強効率も数段上のはずです。こんな“おいしい”、つまり学力がもっとも伸びやすい時期に勉強に打ち込まないのはまさに自殺行為です。
もったいないことこの上なしです。

そうは言っても勉強は面白いことばかりでもないし、また様々なプレッシャーなどから『もうこの時期になったらやってもやらなくてもあまり変わらない』、『ペースを落として調子を整えよう』といった自分に都合の良い、悪魔のささやきに耳を傾けがちです。

人間とは弱いものです。しかしその弱さを自覚し、歯をくいしばり、粘りまくって勉強すれば信じられないような良い結果が手に入るはずです
そうすれば、楽しい楽しい春がみんなを待っています。さぁもうひと頑張りです。つづく

vol.72 親が出来る事

早いもので11月も半ばを過ぎ、朝晩はすっかり肌寒くなってまさに受験シーズン到来という雰囲気が漂ってきました。今回は、親が子供の受験に関して出来る事を書きたいと思います。私は現在まで長女の高校受験と大学受験が2度(一浪したので)、二女の中学受験計4回受験生の親を経験しました。その経験をふまえてアドバイスをします。

①子供の生活、健康管理
親のやる事はほぼこれに尽きます。コツは夜遅くまで勉強をさせないことです。理想は11時頃まで、遅くとも12時前には子供を寝させる事です。成績の良い生徒ほど夜遅くまで勉強をしていません。しっかり睡眠をとらせ爽やかに翌日を迎えられるようにします。睡眠時間は中学生は8時間、高校生でも7時間は確保したいものです。
「早く勉強したら」と言ったなら、親子関係は一触即発の状態になること受け合いですが、「早く寝たら」と言って怒る子供は少ないと思うので結構すんなりいくはずです。ただ、ほっておくと無限に寝る子がまれにいるので注意しましょう。それと、インフルエンザの予防接種も必ず受けさせて下さい。

②勉強につきあう
これはまだ勉強の習慣が身についていない生徒さんに有効です。何も勉強を見てやって教えるということではなく、ただつきあって見守るだけでよいのです。長女が高校受験や高3ぐらいまではリビングで勉強することが多かったので、勉強している間は一緒に起きていてやりました。
まぁ晩酌をしながらでしたが。特に高校受験の頃は非常に心強く感じ、役に立ったと後になって長女が言っていました。これもヘタに勉強のことに口を出すとケンカになりかねないのでご注意!!コツはただ酒を飲みながら一緒に起きていることだけです。世のお父様方、是非今夜から実行してみて下さい。(ちなみに妻は毎晩私と娘のそばで爆睡をしながら暖かく見守っていてくれました。感謝) つづく

vol.71 成績UPは目前だ!

この時期になると勉強しているが成績が伸びない、点数が変わらない、といった趣旨の相談をよく受けます。そういった生徒さんの中には部活動を引退した夏頃から勉強に本腰を入れた人がいますが、その人の夏までの成績にもよりますが、成績が伸びてくるのはこれからです。3~4ヵ月程度の勉強ではなかなか成果は自覚できないものです。腐らずに勉強を継続すれば必ず成績は伸びてきます。そうは言っても良い結果が出なければ、努力する気も萎えてしまうのも理解できます。でも正しく努力していれば、成果の小さな芽は出てきているのです。どういう事か例を挙げて説明します。

江戸幕府を開いた人は?という質問に夏の時点では空欄だった生徒が、現段階では徳川家安という答えを書いたとします。正解はもちろん徳川家康なので両方とも得点にはなりませんが、実力は間違いなく上がっています。こういった模試の点数や偏差値にはあらわれない伸びというものが仕事のマル付け作業の中で気付くことがあります。誤答の中にも良い誤答とそうでない誤答があるのです。

私は常にこういう視点でマルを付け、生徒さん1人1人の間違い方に注意を払っています。数学や英語など他の教科も同じことが言えます。まだ芽が出ていないが、もうすぐ出そうだというところまで来ている人は大勢いるはずです。心を折らずに地道に学習を進めて下さい。成績UPはもうそこにあります。つづく

vol.70 まだ間に合う、ゼロからの漢文

古文、漢文は苦手にしている生徒さんは案外多いと思います。古文は配点が少ない割に仕上げるまでに時間が結構かかってしまうので割に合いません。特にセンター試験の古文はかなり手強いので今から知識ゼロスタートではちょっと苦しいような気がします。

それに対し漢文は現時点で知識がゼロでも間に合う可能性が高いです。それもあまり時間をかけずに。私が考えるゼロからの漢文のやり方を書いてみます。

①返り点や句形を覚え込む

②漢文の重要漢字、基本語を覚える
①②は学校の副教材や市販されているテキストを使って進めて下さい。①をやっている人はいますが、②は多くの生徒さんの盲点になっているようです。②を実行すれば得点力UP間違いなしです。

③センター試験(本試験)の過去問をやる。
10~15回分程やって難易度と、なぜ間違ったのかを確認して下さい。足りない部分があればテキストに戻って覚え直しましょう。追試験は難し過ぎることが多いのでやらなくて結構です。

④漢文のマーク式問題集をやる。
予備校系の出版社が出しているマーク式問題集を1~2冊仕上げればかなり出来るようになっているはずです。注意点は必ず必要な知識を完全に覚え込むことです。それと英語や古文同様繰り返し音読することも重要です。語学系教科は音読が最強の勉強方法です。ガンバレ(ただし漢文も配点が大きくない場合が多いのでくれぐれも時間のかけ過ぎには注意して下さい)。つづく

vol.69 センター試験まであと99日

センター試験まで100日をきりました。今回はこれから出来る対策について書きたいと思います。まずは過去問(本試験をやって下さい。追試験は難しい場合が多いので。)を3年分程度やってみます。その得点率別に対策を挙げてみます。

①80%以上
基礎力がついています。2次試験にある科目ならそれを視野に入れて対策を進めて下さい。

②60%~70%
まだ基本的な部分に穴があると思われます。試験の難易度が上がり平均点が低くなった場合40%~50%程度に崩れる可能性があります。今まで使ってきたテキストを念入りにチェックして弱点をつぶして下さい。

③40%~50%
知識が圧倒的に不足しています。今持っているテキストやセンター対策用のテキストを何度も繰り返し確実に覚えて下さい。不完全な知識はマーク式問題といえども役に立ちません。使用しているテキストの問題をすらすら出来るようにしなければなりません。今すぐ始めて下さい。

④30%以下
知識力不足はもちろんですが、その科目の中学レベルをマスターしていない可能性が大です。この場合知識を詰め込んでも点数が簡単に伸びないことがあります。早急に中学レベルを点検すべきです。今は高校生向けの中学レベル用テキスト等もあるので、それを利用するのも一つの手です。
“急がば回れ”です。(つづく)

vol.68 『言い訳君』になるな!

ある本で読んだのですが、プロテニスの世界トップレベルの選手が体のどこかを骨折したまま大会に参加し、一回戦で敗退した時のコメントで「ケガは関係がない。対戦相手のプレーが私より上だった。」という旨の発言をしたそうです。ケガを言い訳にしない素晴らしいコメントです。

言い訳をしないということはなかなか出来ることではないのですが、全てのことにおいて『伸びる』第一の要因です。だからこそ彼は世界のトッププレーヤーになれたのでしょう。それに対して私たちはどうでしょう?言い訳って思わずしてしまいますよね。勉強の面でも色々な言い訳を耳にします。結果の悪いテストを前にして「調子が悪かった。」(39度以上の熱でも出ていたならまだしも、何の調子が悪かったのかな?)

「失敗した。」(試験で失敗するというのは解答欄を1つずらしてマークしてしまった、生物を受験したのに物理の欄にマークしてしまったなどのことで、自分が書いた答えが間違いなのは“失敗した”ではなくて“学力不足”と言うべきではないでしょうか。)

私の主観かもしれませんが、言い訳が多い生徒ほど成績が低迷していたり、伸び悩んでいるように思われます。その反対に言い訳をせず、淡々と勉強している生徒さんは成績が良いようです。勉強とは、言い訳をせず、まず自分の出来なさ加減を直視することから始まります。自分が出来ないことを認めるのは誰にとっても辛い作業ですが、是非心掛けてみて下さい。『言い訳君』になるな!です。(つづく)

vol.67 小論文必勝法

今や小論文はすっかり大学入試科目に定着していますが「小論文が苦手」「どうやって勉強していいかわからない」「何をどう書けばいいかわからない」…等小論文に関して悲観的、後向きな発言を多く耳にします。

今回は私が考える小論文必勝法を書いてみたいと思います。意外に思われる人がいるかもしれませんが、小論文は暗記科目的色合いが非常に濃い教科です。つまり知識がなければ何も書くことが出来ないか、書いたとしても内容がない小論文になってしまうのです。

まずやることは小論文のネタ本(小論文に出題されそうなテーマ例えば、グローバル化、環境、教育、近代、メディア、情報社会…等をわかりやすく解説、説明してある本)を読んで様々な分野の基礎知識をつけることです。

最近はこういった目的にあったよい本がたくさんでているので、本屋さんで手に取って見て選んで下さい。次に自分の志望大学の過去問や各大学の小論文の模範解答を集めた本を手に入れ模範解答をよく読み込みます。

ここでこういったテーマが出題されたら、こう書くといったパターンを身につけてしまうことです。そしてもう一つ大切なのが模範解答を読むだけでなく実際に原稿用紙に書き写すことです。自分で書き始める前にこれらの事をやらなければなりません。

もちろん原稿用紙の正しい使い方、正確な漢字力、ていねいな字で書くといったことは言うまでもありません。是非実行してみて下さい。(つづく)

vol.66 まず社会を強化せよ。

高3はそろそろ部活を引退する時期になりました。早目に気持ちを切り替えて勉強すべきですが、今まで部活に打ち込みすぎて勉強はさっぱり、英数ばかりか何もかも手をつけてなくてどうしていいかわからない、という人にアドバイス。まず社会を強化せよ、です。なんと言っても社会は最も早く成績を上げられるからです。

最初に薄目(厚いのはダメ)の問題集を用意します。すぐに赤で答えを書き込み(解かずに)何度も読み込みます。別に漢字などには気にせず何回も繰り返して下さい。ある程度覚えたら今度は赤シートをかけて確認していきます。

この段階になって初めて書いて下さい。これも何度も繰り返しわからないものをなくします。他に用意するものはせいぜい用語集、他は一切不要です。初心者があれこれ手を出すべきではなく、流れや理解とかも考えなくていいです。

何も覚えてない人に流れも何もありません。問題集を完璧にしたらセンター試験の過去問を20回分ぐらい、これも解答を見ながら書き込んで覚えればセンターレベルであればかなり出来るようになっているはずです。その後は志望校に合わせた教材や過去問を使えば大丈夫です。

何度かこのコラムでも書きましたが、一教科が出来るようになれば不思議なことに他の教科も成績が良くなる場合があります。まず社会で目を覚ましてみましょう。(理系の人は理科でもOKです)

最後にもう一つ、英単語も覚えましょう。英単語は何もわからなくとも根気さえあれば勉強を進め続けることができます。英単語集をマスターすれば誰でも英語の勉強がやりやすくなり、人によってはそれだけで劇的に成績が伸びることさえあります。
さぁ今日から始めましょう。(つづく)

vol.65 中高生の英語成績UPへの道

現代のような情報が溢れている世の中においては、正しい情報を選択するだけで一苦労です。英語の成績を上げる事に関しても、やれ英検がいい、TOEICやTOEFLの方が役に立つ、英会話が今の英語に合っている…

等、どれも正しいのですがどれも間違っています。その人の実力、入試までの時間などの状況によるからです。ただ少なくとも大学入試(もちろん高校入試も)の英語をクリアーするだけならこういったものは一切必要ありません。まぁ将来のためにTOEICを勉強しようと思っているそんな立派な中高生がいたなら(100人に1人もいないと思いますが)今の英語の成績云々で苦労しているはずがないので、このコラムは役に立たないと思いますが…。

では具体的な方法を書きます。

①学校のテストを重視
まずは一番身近にある学校のテストを出来るようにする事が最も大切です。苦手な人は前学年の復習を…なんて思いがちです。確かにやるにこした事はありませんが、様々な現実を考えればなかなかできないはず。とりあえず今使っている教科書の内容を丸暗記でいいので覚えて、定期試験の点数を上げていくようにしましょう。その際学校の先生や塾などに助けてもらうのも一つの手です。世間には独力でやる事が褒められる傾向がありますが、1人でやると時間がいたずらに浪費する場合が結構あります。一番大切なのは入試までに成績を上げる事であって、独力でやる事ではありません。

①がクリアーしたなら、

②語い力UP
中学生は1~3年の教科書を覚えるのが一番です。高校生は英単語集を一冊用意して覚えまくって下さい。こればかりは覚えるのみです。

②に一定のメド(完璧でなくてよい)がついたら受験生は(1~2年はとりあえずここまででOK)

③過去問研究
をします。自分が受験する高校や大学(センター試験を含む)の過去問に目を通し(解答を見ながらでもよい)、今の自分に何が足りないのか(語い力、文法・構文力…etc)を確認し、足りない部分を補強します。もちろんもっと様々な事がありますが、大筋はこれでOKです。繰り返しになりますが、学校の成績が安定しないうちに他の事に目を移さない事です。他の事は学校の成績が上がり、志望校に合格してからでも決して遅くはありません。つづく

vol.64 合格する人、しない人

この仕事を始めて20年以上になりますが、合格する人、つまり成績が伸びる人にはかなり多くの共通点があります。今回はそれを箇条書にしてみたいと思います。

―生活・精神面―
・素直で人の話を聞く耳を持っている
・言い訳をしない
・大胆かつ慎重で油断をしない
・精神的に大人である
・正直である
・陽気で前向きである
・失敗は引きずらず、糧にする
・良きライバルがいる
・規則正しい生活(早寝、早起き)をして、睡眠は十分に取っている

―学習面―
・知識の絶対量を増やしている
・基本事項を徹底的に繰り返して身につけている
・予習より復習を重視している
・すき間時間を有効利用している
・“ながら勉強”は厳禁、絶対にしない
・夜遅くまで勉強しない

―その他―
・まずは勉強する
・適度な息抜きをしている
・話し合える友人がいる
・ケータイ、ネットにはまらない、やらない

成功するほとんどの人がこの項目に当てはまっています。
逆に当てはまらなければ注意が必要です。
チェックしてみて下さい。つづく