vol.93 大学受験はいいものだ

時の流れは早いもので、ちょっとこのコラムをサボッていたと思っていたら2年5ヶ月経っていました。心を入れ替えてまた定期的に書こうと思っています。

先日元塾生3人から立て続けに結婚式の招待の連絡を受けました。これで元塾生からの結婚式への招待は16回になります。(1組は塾生同士)人によっては浪人の1年間だけの付き合いなのに招待されるのは誠に光栄なことです。これもひとえに私の人徳のおかげ(笑)ではなく、大学受験を共に経験したことに尽きると思います。

大学全入時代と言われていますが、有名大、難関大合格はなかなか大変です。最も身近な高校受験と比べますと、倍率は高校入試では1.1~1.2倍程度、これに対し人気のある大学、学部では5倍以上が普通で、10倍を超えることもめずらしくはありません。例えば、定員200名ならば高校受験では受験者数は1.1倍の場合は220名程度なのに対して、大学受験では5倍なら受験者数は1,000名、10倍なら2,000名です。また、試験の難易度の高さや範囲の広さは高校受験とは比べものになりません。

難関大学に合格しようとするならば、スタート時点の学力にもよりますが、浪人の1年間は授業以外に平日は5時間、休日なら10時間以上の勉強を毎日続ける覚悟が必要な場合もあります。1つのことにこれだけ集中する時期はそうそうありません。私達と生徒さんは、その過酷な時期を共有する「戦友」なので短期間でも絆が深まるのかもしれません。大学受験は大変だけれども、いいものです。

vol.92 1点集中主義

残念ながら高校に入ってあまり勉強せず、どの教科も苦手という高校生は、欲張らずにまず1教科を集中的に勉強することをおススメします。1つの教科、科目ができるようになるとその他も不思議に成績が上がる現象は確かにあります。学年別にアドバイスします。

高校3年生
比較的時間のかかる英・数ではなく、理科・社会をやりましょう。英・数より時間がかからず、覚えるだけで点数に直結することが多いからです。薄目の問題集にオレンジ色のペンで直接答えを書き込み、ひたすら読み込みます。それから赤シートをかけて答えがスラスラ出てくるまで繰り返します。この一冊をマスターしたら、センター過去問を10年分程度やって下さい。手持ちの教科書や参考書を使ってよく復習し、必要に応じて次の問題集(薄目)をやればセンターレベルはかなりいけます。引き続きセンター過去問や予想問題をこなして下さい。

数年前夏の時点で若松市内某高校で成績は最下位付近の生徒がこの方法論で全くの手付かずだった日本史を3ヶ月後の模試で94点を取り、学年トップになりました。英単語も平行して勉強していたこともあってか、現役で中央大学に合格しましたが、進学せずに会津学院で浪人後、早稲田大学に合格しました。日本史が伸びるにつれて英語や国語も引きずられるように成績がUPしていきました。心当りのある生徒さんは是非実行してみて下さい。

(1・2年生編は次回)つづく

vol.91 センター試験心得

いよいよ明日がセンター試験ですが、今日と明日へのアドバイスをしたいと思います。

今日
①受験グッズ(受験票、筆記用具、時計、参考書、ティッシュ等)をかばんに入れておく。
②いつも通り勉強して、いつもの時間に寝る。
③寝つけなくても大丈夫。(体を横にしているだけで寝ているのと同じぐらい体が休まるそうです。)

明日〈試験前〉
①試験開始3時間前(6:30頃)には起床する。
②教室は思ったより寒い場合があるので対策をする。
③試験1時間前ぐらいまでには着くようにする。
④試験の前、休み時間はひたすら次の時間の科目の勉強をする。
⑤トイレは必ず行っておく。
⑥緊張している場合は自分より緊張している人を探す。

〈試験中~後〉
①わからない問題は後回しにしてまず出来る問題を見つけそれからやる。
②常に時間をチェックしながらやる。終了時間を勘違いしない。
③インスピレーションを大事にする。(迷った時は直さない)
④時間いっぱいまで全力を尽くす。
⑤休み時間に答えあわせをしない。2日目がある人は1日目の答えあわせをしない。

以上のことを心がけてリラックスして試験に臨んで下さい。
私も受験を予定しています。興味のある人は探し当てて下さい。

みんな、がんばろうね!!

vol.90 復習とは?

「よく復習してね」「昨日復習した?」「結構復習しました」これらは私と生徒さんとの日常会話です。復習の大切さは至る所で語られていますが、復習はどの程度やればよいのでしょうか?

やった所を1回読み返す、解説を見て「なるほど」と思う。人によってはこれが復習だと思っているかもしれません。でも私が考える復習とは「一度やった問題はいつ抜き打ちに出されても秒殺(ここが大事)できるまで理解し覚え込む」です。

ここまでしないとテスト中に「見たことはあるけどよくわからない」「わかりそうだけどでてこない」といった必殺の不合格パターンにはまり込んでしまいます。入試では100%いや120%の知識しか役に立ちません。それに入試はどれだけ秒殺問題を自分のものにするかにかかっています。たくさん持てばそれだけ試験中に考える問題へ時間をまわせるからです。

英単熟語、英語構文、古文単語や理科社会の知識問題はもちろん、数学の問題でさえ反射的に答えられるように訓練しなければなりません。「えーと」などと思ったらまだマスターしていない証拠です。あくまで反射的に答えがでてくるまで繰り返して下さい。これを怠ればいくらやっても成績は上がりません。注意して下さい。

最後にセンター試験まであと一ヶ月。
新しいものに手をつける前に、今までやったことを秒殺レベルに仕上げて下さい。
あと少しです。ガンバレ!!

vol89. 教え合いの文化

TVドラマ等では、進学校の生徒、特に成績優秀な生徒は利己的で、自分の成績しか考えない人物のように表現されがちですが、実際は反対の場合が多いようです。

進学校には、大学進学という同じ目標があるためか、生徒同志で「勉強を教え合う文化」が伝統的にあるところが多いです。例えば物理が得意な生徒が苦手な生徒に教える、それも場合によっては先生よりも教え方が上手な生徒もいるとか。

こんな話を耳にすると、勉強を教えることを職業としている私にとって複雑な思いもあります(汗)。
しかし、生徒でも教え方が上手い人は実際にいるものです。私の上の娘が高校時代、数学や理科をよく教えてもらっていたクラスメートの男の子がいて、彼の教え方は非常にわかりやすく、娘以外の生徒さんも教えてもらっていたそうです。(その彼は現役で国公立大の医学部に進学しました)

それに実は教える方にもメリットがあります。人に教えるということは、教える側が100%いや120%わかっていなければ、うまく教えられないのです。従ってある事を人に教えようとすれば、改めて自分の頭の中できちんと整理しなければならないし、ひょっとすれば「わかっている」と思っていた事が、実はまだ十分に理解していなかったと気付く場合もあるかもしれません。

つまり人に教えることによって自分の理解も深まるのです。
みんなでバリバリ教え合い合格を勝ち取ろう。

vol88. 受験勉強は、まずは英単語から

受験勉強を始めたいが、まず何をどうすればよいかわからない。」といった類いの質問をよく受けますが、そういう時は「英単語の暗記」と答えることにしています。

理由は英単語暗記は本人の根気さえあれば、1人で黙々と続けられるからです。

数学はもちろん、現代文や古文の読解、英文法でさえ、参考書や解説書を読んで、理解出来なかったならそこで立往生してしまい、勉強中断となってしまいます。

勉強で最も大切なことを『続ける』ことです。特に、受験勉強を始めて間もない人、勉強をあまりしてなくて、成績が芳しくない人等はこのことに注意しなければなりません。

「英単語を丸暗記しても成績が伸びない」、「単語帳で覚えるのはダメで、長文の中の単語を覚える」といった論は、基礎力が固まっていない生徒さんには当てはまりません。基礎がない生徒さん、成績が良くない生徒さんは圧倒的に知識が不足しています。これを無視して勉強を進めると、理解できず、わからないことだらけで挫折してしまいます。

まずは高望みせず、英単語をコツコツ覚え続けて下さい。3ヵ月後には何かが見えてきます。(つづく)

vol87. センター試験まであと106日

早いもので、今年もセンター試験まで100 日ほどになりました。
恒例ですが、この時期からの学習法に対するアドバイスを送りたいと思います。
まずは3〜5年分程センター試験の過去問をやって下さい。得点率別に対策を挙げてみます。

① 80%以上
基礎力がついていると考えられます。2次試験にある科目なら、そのことも視野に入れて学習を進めればよいでしょう。

② 60%〜70%
まだ基本的な部分に穴があると思われます。試験の平均点が低くなった場合、最も得点が下がるのがこの学力層で、40%〜50%程度に崩れる可能性があります。今まで使ってきたテキストを念入りにチェックして弱点をつぶして下さい。

③ 40%〜50%
知識が圧倒的に不足しています。今持っているテキストやセンター対策用のテキストを何度も繰り返し確実に覚えて下さい。不完全な知識はマーク式問題といえども役に立ちません。使用しているテキストの問題をすらすら出来るようにしなければなりません。今すぐ始めて下さい。

④ 30%以下
知識力不足はもちろんですが、その科目の中学レベルをマスターしていない可能性が大です。この場合知識を詰め込んでも点数が簡単に伸びないことがあります。早急に中学レベルを点検すべきです。今は高校生向けの中学レベル用テキスト等もあるので、それを利用するのも一つの手です。(つづく)

vol.86 受験勉強の本当の効果

『受験期は、例えば3月から6月にこの参考書を終わらせようとか、細かく計画表を作りました。そうすることで多くの課題から、何を優先させるべきかが見えてくるんですね。計画通りにいかない場合にはどうリカバリーするかを考える。自分はどのくらいの負荷に耐えられる人間なのかも、中学、大学の受験勉強を通じてわかりました。こうした経験は社会人になった今、すごく役立っています。』

これは日本テレビアナウンサー 桝太一さんの言葉です。
彼は名門麻布中・高から東京大学理系に現役合格し大学院終了後にアナウンサーになったそうです。よく「受験勉強は将来役に立たない」ということを耳にします。確かに数学の微分・積分はもちろん英語でさえ、知っていなければ生計が成り立たない人はそれ程多くはないでしょう。でも勉強によって身に付く大切なことは、知識そのものよりも、桝さんが言ったこと、つまり自己管理能力だと思います。目の前にある課題に対し、逃げずに、戦略を練り、計画的に取り組んでいく、といった社会に出てからは不可欠なことを受験勉強を通して身につけることが出来るのです。

我々大人は様々な場面で安易に「受験勉強なんて…」と子供達に向かって発言してしまいがちです。もちろんそういった面も多々あると思いますが、それは知識的な面(もちろんそれも非常に大切ですが)からの見方だと思います。自己管理能力の面から見れば役に立たないはずはないと思います。くれぐれも子供に対する発言には気を付けましょう。

P.S 受験シーズン真っ盛りですが、受験生の皆さんもう少しです。体調に注意して頑張って下さい。
(つづく)

vol.85 センター試験心得

いよいよ明日がセンター試験ですが、今日と明日へのアドバイスをしたいと思います。

今日
①受験グッズ(受験票、筆記用具、時計、参考書、ティッシュ等)をかばんに入れておく。
②いつも通り勉強して、いつもの時間に寝る。
③寝つけなくても大丈夫。(体を横にしているだけで寝ているのと同じぐらい体が休まるそうです。)

明日
〈試験前〉
①試験開始3時間前(6:30 頃)には起床する。
②教室は思ったより寒い場合があるので対策をする。
③試験1時間前ぐらいまでには着くようにする。
④試験の前、休み時間はひたすら次の時間の科目の勉強をする。
⑤トイレは必ず行っておく。
⑥緊張している場合は自分より緊張している人を探す。

〈試験中〜後〉
①わからない問題は後回しにしてまず出来る問題を見つけそれからやる。
②常に時間をチェックしながらやる。
終了時間を勘違いしない。
③インスピレーションを大事にする。
(迷った時は直さない)
④時間いっぱいまで全力を尽くす。
⑤休み時間に答えあわせをしない。2日目がある人は1日目の答えあわせをしない。

以上のことを心がけてリラックスして試験に臨んで下さい。私も受験を予定しています。
興味のある人は探し当てて下さい。みんな、がんばろうね!!

vol.84 渾身のラストスパート

陸上競技、特に長距離系が好きで、マラソンや駅伝のテレビ放送をよく見ます。
その際に毎回思うことは、ラストスパートがどれだけ出来るかで大きな差が生じるということです。
例えば10km レースで9km まで先頭集団に複数の人がいるとします。残りわずか1km ですが、ペースを上げる人、ペースが変わらない人、ペースが落ちる人では結果が大きく変わってしまいます。
その差は100m 〜200m にもなることもあります。周りの人がペースを上げている時にペースが落ちてしまえば、それは当然です。これは勉強にも当てはまります。

大学受験は今まさにラストスパートの時期、これからのペースいかんに合否がかかっているのでしっかりしなければいけません。ただ人間は弱いもので、「もう残り少ないので多少力を抜いても変わらない」「今日は願書を書くので勉強しなくても仕方がない」といった自分の中にいる悪魔のささやきが聞こえてきます。
でもそれに惑わされてはいけません。今少しでも手を抜けば取り返しのつかないことになってしまいます。まだこれからです。

事実わずか2週間程度の冬期講習中にメキメキ成績を伸ばす生徒は毎年跡を絶ちません。
それと自分の事で恐縮ですが、センター試験本番で政経を受験した時、空き時間に集中して参考書を読んで試験に臨んだら、4問(12 点分)もその読んだ部分から出題されて驚いたことがあります。最後の最後まで粘りましょう。
今こそ渾身のラストスパートです。
(つづく)